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やさしいイチゴで家族を笑顔に。

こんにちは。佐賀県唐津市でイチゴを栽培している飯田家族農園です。 土で作る昔ながらの土耕栽培にこだわり、香り高くどこか懐かしいイチゴを栽培しています。ニホンミツバチの飼育にも取り組んでいます。
化学農薬不使用 9月に苗を定植してから収穫が終わる5月まで、使用回数に制限がある化学農薬を使用していません。
・元肥窒素分有機率100%
魚を原料にした発酵肥料、有機率100%のビール酵母を使用した肥料を主に使用しています。
飯田家族農園が始まった2013年時点では、農薬を普通に使用していました。
しかし、家族がアトピーを持っていて完全防備で農薬散布をしても目や皮膚が痒くなることがありました…このままでは長く続けることはできないと思い、それから少しずつ化学農薬の使用を減らしていき、現在では定植後は農薬不使用
農薬は正しく使えば食べる時点でのリスクはほぼ無いと考えています。
しかし、直接散布する農業者にはリスクが付きまといます。
農薬を散布しない理由はそれだけではありません。
今年は育苗の段階でも農薬を使っていないんです。その一番の理由は、育苗場所に住む上陸したばかりの子ガエルたちにダメージを与えたくないからです。薬剤の影響で数を減らすミツバチもまた然り。
葉の上で暮らす子ガエル
農園は、人為的なものです。農園があるだけで環境を破壊する危険性をはらんでいます。
自然の中の一員として、農園を取りまく生物や環境を少しでも守りたいというのが飯田家族農園の姿勢です。
飯田家族農園のメンバーは昆虫や両爬虫類も含めた生き物が大好きです。フェイスブックの投稿にも生き物がたくさん登場します。
その多くは農園で息づく大切な家族の一員です。
そして、生き物たちは、いたずらをする害虫の予防や病気の予防にも一役買っています。
アブラムシを食べるホソヒラタアブやナナホシテントウ、アブラバチ。
葉をかじるコオロギを狙うカエルたち。
カビを食べるキイロテントウ。
飯田家族農園のイチゴ栽培は多くの生き物たちによって支えられています。
最新の環境制御技術を取り入れ、植物生理を学び試行錯誤をしていますが、やはり生き物の力は偉大です。
中には昆虫が苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、暖かい目で見守っていただければ幸いです。
やさしいイチゴで家族を笑顔に。笑顔あふれるページになりますように。
飯田家族農園 園主 飯田正悟

ファミリーファームプロジェクト

2017年、九州農業ドリームプランプレゼンテーションというイベントで、園主がこのプロジェクトを発表しました。
イベントページ https://kyushu-nogyo.com/
小さな農家でも、人々の家族になれること。 生産だけではない、農家が社会に果たすことができる役割。
そんな夢を発表しました。
具体的な発表内容としては
  1. 農業休暇の提案
  2. 次世代の農業者の育成
この二点です。
農業休暇(福岡県内の二社で試験導入中)
農園が企業のパートナーとなることで、福利構成の一環として農園でのアクテビティを積極的に利用してもらう。休みをとって、農園に家族で遊びに来て、貸切で美味しいイチゴを好きなだけ食べることができる。
農園を中心とした家族のように付き合える関係性の構築が目標。
次世代の農業者の育成(構想段階)
研修生自身が事業計画を立て、予算を組み、最終的な損益まで計算して農業実習ができる環境の構築を目指す。
キッカケは飯田家族農園のメンバーがカリフォルニア大学のデイビス校で学んだ、アグリビジネスのカリキュラムから。
アメリカで学んだ当時、日本での農業教育が遅れているという大きな危機感を抱きました。
学ぶべきは栽培技術だけではありません。経営感覚を養い、数字で把握する方法を知り、農業の社会的な意義を知ることが大切です。
前述の農業休暇と組み合わさることでより大きな効果を生むと考えています。
農業実習がただの肉体労働になってしまうのは本当にもったいない。
このプロジェクトにはある程度長期の研修が必須となり、農家の負担も増えると思いますが、正しくサポートをすれば研修生の生活費は十分に補える収益を上げることができると考えています。

Mission

私達は農業経営体として我々を育む自然を守り、寄与できるように活動していきます。

また栽培の面では、口に入れると思わず笑みがこぼれるような、たくさんの人の笑顔の素となれるようなイチゴをつくることを目標としています。